少し前になりますが、とっても不思議でパワフルなお店を紹介していただきました!
昭和感たっぷりの細長いビル。螺旋階段の先は手動式のエレベーター。お店の中に入ると可愛いわんちゃんが静かにお出迎え。可動式の仕切りの向こうに厨房。冷蔵庫に並んでるお酒の銘柄を見てすぐにテンションMAXになりました!
席に着くと、普通のおじさん(言い方、、ごめんなさい)が、近づいてきて、
「いらっしゃい。何飲む?とりあえずビールピッチャーで出そうね」「ん?日本酒も飲む?じゃぁこれを」。
おおお!この人が噂の“大将”。日本酒を冷蔵庫から徐に出して、ピッチャーにドブドブ…。すごい勢い。。。
雑に注がれたのは「飛露喜 純米吟醸 生酒」。いやー最初から度肝抜かれましたぁぁぁ。。。
「今日はラッキーデーだよー。さっき福岡から着いたばかりの朝どれ鯖、ヒラメ、カンパチ、ウニも、牡蠣もあるよ、そして後でとっておきの明太子出すよー」
「こっち(東京)だと、寝かせて旨味を引き出したねっとりした刺身がもてはやされるけど、福岡の刺身は、身がプリプリして鮮度の良いものを“良い刺身”っていうんだよ。」
大将の言う通り、こんなにブリブリした歯応えのある刺身、こっちのスーパーではなかなか出会えません。
食べ物がどんどん出てきて、大将の話も面白くて、さらにお酒もどんどん出てくるから、写真撮り忘れたものもあります。
記憶が曖昧だけど、ゆきの美人、口万、而今、一白水成、もいただきました。
大将は若い頃、日本各地の酒蔵を一人で訪ね歩いたのだと話していました。
今じゃ人気が出過ぎて、特約店でしか手に入らない酒もその時の繋がりがあって独自で手に入るそうです。
牡蠣と牛スジの味噌煮。
エビは殻までカリカリ。ヒラメのヒレはしっかり揚がって骨までパリパリ。鯖の塩焼きはフワフワ。酒好きにはたまらん肴のオンパレード。
さらにスゴイのが登場!
馬のレバーのルイべ。(ルイベは北海道で鮭や鱒を凍らせて保存して凍ったまま食べる料理の事)口の中でレバーが溶け出す。でも全然臭みがなくてうんまい♪
福岡式おでん。これはパッと見た目フツーですが、出汁しみしみ〜。それぞれのネタの味に変化があるし、この一皿で何杯でも飲めそう!
大将がとっておき!と言ってた明太子!いやースゴかー。たらこの粒立ち、キリッとした辛味と上品な旨味。あーたまらん♪
でね、欲しいなって思ったときに出てくるお漬物たち。カラシ高菜。広島菜の浅漬け。
気がつけば、ペロンペロンに酔っておりましたよ。最後に大将が特別だよ!と出してくれた出羽桜の雪漫々。口の中はもうすでにギッチリ幸せで満たされているのに、こういう綺麗なお酒が来るとリセットされるんだなぁ。あー!まだ食べたい!まだ飲める!食欲の奴隷。。。
こんなに幸せな食と酒三昧。なのにお会計にのけぞった!
このご時世なのにお安い。。。ありがたい。。涙、、
こちらのお店は一見さんは予約できません。(おうじありがとーございます!)
知り合いに紹介してもらって大将と友達になると、門が開きます!